どうも、働かない夫です。
3万円ビジネスと聞くと何やら不思議に思えませんか?最初は、この本が資本3万円でビジネスをするものなのかと思っていましたが、収入が3万円のビジネスの本なんです。
著者は1944年生まれの藤村靖之さん。現在、非電化工房代表として地方で仕事とを創る塾を主宰されています。
ビジネス本としても面白く、これから地方に住もうとか、移住しようと思っている方必見の本なので紹介していきます。
月3万円ビジネスとは
月に3万円しか稼げないビジネスのことです。いいことしかテーマにしません。このビジネスはたくさん有ります。なにしろ月に3万円しか稼げないので、脂ぎったオジさんは見向きもしません。つまり、競争から外れたところにあるビジネスです。たから、たくさん有るのです。
「月3万円では暮らせないぞ!」とおもうかもしれません。ならば「月3万円ビジネスを10個」というのはどうでしょうか。
(中略)「月3万円ビジネス」は暇な時に空いた場所でやります。なにしろ「月3万円」ですから暇だらけです。上手に組み合わせればいくつものビジネスを併行できます。「副業」ならぬ「複業」というわけです。
(p7より引用)
3万円ビジネスは、競争、競合の世界とはかけ離れた共存ビジネスだと言っています。これ、疲れ切った日本人にとっては良いビジネスじゃないですか?
グローバリズムに向かうのではなく、地方でローカル化していくことを目指しています。
いやいや、ビジネスってどこかで奪い合いでしょ?と思うかもしれません。わたしもどこか思っていましたが、この本の第2章からことごとく事例が記載されています。
卵を1日20個売るビジネス
通常の卵:「ゲージ飼い」で合理化された産卵。安い(1個15円程度)
【3万円ビジネス】の卵の売り方だと以下のようになります。
平飼いでの卵:十分に遊び回れる土地で健康に育った鶏の産卵。コストはかかるがコレステロールの原因にもなりにくく安心できる卵。高価(1個50円)
- 雌鶏を30羽ほど飼う
- 1日20個
- 1ヶ月で600個
- 600×50円=30,000円
確かに、健康に不安を抱えた人や健康志向の人がいれば産みたてを購入する可能性は高いですよね。
30羽の鶏の糞の乾燥重量は年間200kgくらい。乾燥鶏糞は窒素5.3%、リン酸4.1%、カリ1.5%を含む上質の有機肥料です。
(中略)乾燥鶏糞200kgをホームセンターで購入すると4000円ほどかかります。
(p54より引用)
3万円ビジネスがいいことしかテーマにしないと冒頭で解説していましたが、1発目のビジネスからいいこと尽くしですよね。
- 鶏…自由に遊び回れる
- 人間…上質な卵を食べられる
- 環境…エサを残飯の処理、鶏糞は肥料として再利用
これが3万円ビジネスか!!!と思いましたね。なんだこのワクワク感。
他にも
- バッテリーをリフレッシュするビジネス
- 籾殻断熱ビジネス
- 出張大道芸
- 愉しい石釜作り
- オーガニック・マルシェ
- シェアーするマタニティウェア
など21種類の事例を紹介されていました。
助け合いのコミュニティ
僕たちは依存度を高めることによって経済を大きくしてきました。依存がある程度を超えると様々な問題を引き起こすのは世の常です。
(p154より引用)
地方で3万円ビジネスをやるような人たちは小さなコミュニティを作ってコミュニティで自給率を高めているように感じます。先ほどの卵もその一例ですよね。
3万円ビジネスを組み合わせて、「◯◯といえば誰々さんね!」といった形になっている(もしくはなっていく)のでしょう。
ここ最近は、優秀な人ほど地方に行っている気もします。最先端のテクノロジーと知恵でどんどん住みやすくなっていきそうですよね。
いいことしかテーマにしない。ビジネスをやる人はいい人。購入する人もいい人。さぞクリエイティブにいきていらっしゃることでしょう。
まとめ
地方で仕事を創るセオリーとしていくつか紹介されています。特に【セオリー21の5点セットで考える】は面白いなーと思います。
①道具②材料③ノウハウ④仲間⑤きっかけ
家庭内自給率を高めるために、自分で作りたい人にこの5つをセットで提供すると動くそうです。
わたしもかなり小さくですが、レタスを育ててます。小さな一歩なので重要ですよ。
現在ブログを通してノウハウを紹介していますが、ワークショップってのも良いですね。ブロガーってなんかノウハウあるでしょ?それ、ワークショップでやってみるのも面白そうじゃない?って感じで。
ワークショップを通して仲間を創る、共栄共存していくってのは良いものです。
競争競合から共栄共存へ。競争がないからブルーオーシャンですよね。
電気を使っていない発明品が多くワクワクしました。無性に移住したくなる1冊【月3万円ビジネス】を読んでいなかったら是非一読あれ!
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